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【応募締切 延長】ろうナビゲーター養成プログラム 入門 ―対話型鑑賞で “みる、かんがえる、はなす、きく” を学ぶ―
東京都とアーツカウンシル東京が取り組む「クリエイティブ・ウェルビーイング・トーキョー」の一環として展開するパートナープログラム*では、対話型鑑賞の教育プログラムを展開するアート・コミュニケーション研究センター(ACC)と協働し、将来美術館や博物館等での活動を目指す「ろうナビゲーター」の養成プログラムを開講します。
講座では対話型鑑賞の手法を取り入れ、ろう者同士が豊かにコミュニケーションできる鑑賞の場を生み出し、作品と鑑賞者をつなぐ「ナビゲーター」の養成を目指します。
*「パートナープログラム」とは、文化施設やNPO団体、大学、社会福祉施設等と連携し、アクセシビリティ向上に関わるプログラムの調査・検証・モデル開発に取り組む事業です。
講座内容
本講座は、全3回(全6日間)の体験型講座です。受講者自身が作品と丁寧に向き合い、ナビゲーターの土台となる「鑑賞力」を高めることを目的とします。
講師によるレクチャーに加え、対話型鑑賞*のプログラム「ACOP/エイコップ(Art Communication Project)」の4つのステップ「みる・かんがえる・はなす・きく」を用いたワークショップで集中的に実践を重ねることで、作品を「みる力(ビジュアル・リテラシー)」を磨き、さらに作品を読み解くための「問いを立てる力」を、対話を基盤に育んでいきます。
講座テーマ
第1回:対話型鑑賞の基本 ―対話型鑑賞って何だろう―
第2回:対話型鑑賞の実施者に必要な技術
第3回:他者とともに問いを深める
*対話型鑑賞は、1980年代後半、ニューヨーク近代美術館(MoMA)で、観察と思考を対話によって深める鑑賞教育プログラムとして生まれた「VTC(Visual Thinking Curriculum)」にはじまります。VTCはその後、学校教育向けに発展し、「VTS(Visual Thinking Strategies)」として体系化されました。日本では1990年代に紹介・普及される際、「対話型鑑賞」という名称がつけられ、次第に幅広い場で用いられるようになりました。
「ACOP(Art Communication Project)」は、VTC/VTSを源流に、日本の美大生を対象として応用展開された対話型鑑賞教育プログラムおよびその研究活動です。現在では対話型鑑賞のファシリテーション講座や教育プログラムを通じて、観察力・情報収集や分析力・対話を導く技術などを育成する取り組みを行い、美術館や学校、医療現場、企業など多様な分野で活用されています。
講座概要
【開催日】
第1回:2025年 10月4日(土)、5日(日)
第2回:2025年 12月6日(土)、7日(日)
第3回:2026年 1月17日(土)、18日(日)
【時間】
各日 10:30~16:00(昼食休憩1時間・適宜休憩あり)
【会場】
アーツカウンシル東京(東京都千代田区九段北4-1-28)
アクセス詳細:https://www.artscouncil-tokyo.jp/access/
【講師】
伊達隆洋(アート・コミュニケーション研究センター 所長/京都芸術大学 教授)
【対象】
・芸術文化分野におけるろうガイドに関心がある/目指すろう者の方(年齢・経験不問)
・全3回(全6日間)の講座にご参加可能なろう者
【参加方法】
対面実施のみ
【受講料】
無料
【定員】
20名
お申し込みについて
【申込期間】
応募締切を9月26日(金曜日)から延長しました。(9月26日更新)
2025年8月28日(木曜日)〜 10月2日(木曜日)
【注意事項】
以下の項目を確認し、お申し込みください。
・プログラムの内容は変更となる場合があります。
・定員に達した場合は、申し込み期間終了前に締め切らせていただきます。ぜひお早めにお申込みください。
・当日は手話通訳(日本手話)が入ります。情報保障などについてご相談等がございましたら申込フォームにその旨をご記入ください。
・講座内のグループワークは日本手話で行います。
・全て対面にて実施します。オンラインでの配信はありません。
・会場内では、スタッフによる記録撮影を行います。撮影した写真等は、後日レポート記事やウェブサイト等に掲載される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
【お申し込み方法】
以下、Peatixから必要事項をご記入の上、お申し込みください。
*個人情報は厳重に管理し、本事業の運営およびご案内のみに使用いたします。応募締切を9月26日(金)から延長しました(9月26日更新)
講師プロフィール/研究センターについて

アート・コミュニケーション研究センター 所長/京都芸術大学 教授
専門領域は人間科学・臨床心理学。2007年度に京都芸術大学の対話型鑑賞教育プログラム「ACOP」の分析に学外研究者として携わったのをきっかけに2009年より京都芸術大学にて対話型鑑賞の研究と実践に従事。大学内での教育のほか、全国の美術館スタッフ、学校教員への対話型鑑賞の研修、医療・福祉従事者の養成や企業・ビジネスパーソンの研修なども手がけている。2018年度より4年間、関西医科大学看護学部にて対話型鑑賞を用いた看護教育も展開。2020年からは日本の対話型鑑賞の質向上を図るため、学外に向けたファシリテーター育成講座をアート・コミュニケーション研究センターで主催。
人が人との間で生きていくために最も重要な要素であるコミュニケーションのあり方・育て方について美術教育の現場から問い直すことを趣旨とし、2009年4月に設立。
ニューヨーク近代美術館で開発された鑑賞教育プログラム「VTC(Visual Thinking Curriculum)」を源流に、京都芸術大学が2004年度から展開する対話型鑑賞教育プログラム「ACOP/エイコップ(Art Communication Project)」を応用し、全国の美術館や他大学との共同研究、芸術祭・アートプロジェクトと連携した取り組みや、医療・福祉など対人援助者やビジネスパーソンに向けた研修も展開しており、年々その活動の領域を広げている。
問い合わせ
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
事業部 事業調整課 社会共生担当
mail:info-cwt(at)artscouncil-tokyo.jp
※(at)は@に置き換えてください。
クレジット
主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
企画:京都芸術大学 アート・コミュニケーション研究センター
運営協力:Re; Signing Project

