だれもが文化でつながる国際会議
芸術文化による共生社会の実現を目指す国際カンファレンス「だれもが文化でつながる国際会議」を開催します。現在、芸術文化が有する多様性や相互理解等の特徴から生み出される社会包摂性や、人々がウェルビーイングを享受できる機能を重視した取組が、世界各地に広がっています。本カンファレンスでは、こうした国内外の動向を紹介し、交流と新たな連携を促進するため、国際会議、ショーケース、短期集中キャンプ、ネットワーキングの4つのプログラムを実施します。
主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団
協力:独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館、文化庁 地域文化創生本部、独立行政法人国際交流基金、 ブリティッシュ・カウンシル、一般財団法人東京都つながり創生財団
機材協力(短期集中キャンプ):APPLE TREE株式会社、株式会社ティーファブワークス
コミッティメンバー
国際カンファレンスでは、「ウェルビーイング」「ダイバーシティ」「インクルーシブ・デザイン」「アクセシビリティ」「つながり・居場所づくり」の5つのテーマからプログラムを実施します。本テーマの議論の中心には、日本、シンガポール、インドネシア、台湾の文化施設や中間支援組織、アーティストコレクティブなどの多様な立場で活動する専門家をコミッティメンバーに迎えます。異なる文化と社会的背景のもとで、各地域における社会課題に向き合うメンバーの議論から、次世代の専門家との国際ネットワークを強化し、社会におけるダイバーシティと包摂性を推進します。
稲庭彩和子
(独立行政法人国立美術館主任研究員)
マウリーン・ゴー
(ART:DIS エグゼクティブ・ディレクター) [シンガポール]
ピーター・ソウ
(ART:DIS パフォーミングアーツ・芸術制作責任者) [シンガポール]
ガタリ・スルヤ・クスマ
(Struggles for Sovereignty: Land, Water, Farming, Food (SFS) )[インドネシア]
ニサ
(Struggles for Sovereignty: Land,
Water, Farming, Food (SFS) )[インドネシア]
リン・チエチー
(国立台湾歴史博物館 公共サービス・教育担当キュレーター) [台湾]
開催プログラム
国際会議
本カンファレンスの中心プログラムとして、5つのテーマについて議論する国際会議。基調講演・本会議・分科会として全12セッションを開催します。本会議では、多様な地域・領域から政策立案者や研究者、実務家、クリエイター等を迎え、国際的な共通課題を提起していきます。また、分科会では、文化施設や中間組織等の実践者による活動報告を中心に、芸術文化領域での未来に向けたアクションと展望を共有します。
ショーケース[オープニング・パフォーマンス、展示会]
開会日の夜、オープニング・パフォーマンスとして、2019年に東京芸術劇場にて誕生したインクルーシブダンス「東京のはら表現部」が、多様なアーティストとコラボレーションし、観客を巻き込んだパフォーマンスを繰り広げます。
また、分身ロボットにより障害者雇用を生み出すプロジェクトや、インドネシアにおける格差社会の是正に取り組むアートプロジェクト、台湾における社会的処方の取組など、芸術文化を通じた社会包摂の今日的な状況を紹介する展示会を開催します。短期集中キャンプ 「共鳴する身体」
障害当事者や外国人、研究者、クリエイターなど、文化や言語、考え方の異なる人々が集い、創作活動を通じた交流と協働を行う連続ワークショップを開催。レクチャーやグループワーク、プロトタイプ開発などを通じ、DIYで楽器制作をするとともに、文化や言語、考え方の異なる人々が協働しながら、芸術文化の新しい楽しみ方を提案します。
- 会期:
- 2022年6月28日(火)〜7月2日(土)11時00分〜18時00分
- 会場:
- LIFULL Fab(https://fab.lifull.com)
ネットワーキング
公募によって選ばれたホストが、プレゼンテーションやミーティングを実施するネットワーキングプログラム。ブース・プレゼンテーションとグループ・ミーティングの2つのプログラムにおいて、国内外の文化関係機関、医療・社会福祉団体、NPO、クリエイターなどが出会い、実践のノウハウや知見を交換し、次なる協働へと続く場を提供します。