展示・ワークショップ

展示・ワークショップの写真。正面の壁に飾られた写真作品を囲んで10名の参加者が立って鑑賞している。

鑑賞や体験を通したさまざまな視点から「居場所とわたし」を見つめる「展示・ワークショップ」。文化施設でのアクセシビリティにかかわる各種の取り組み事例や、アート作品の「展示」、多様な人の参加を促すツールを使った「ワークショップ」、会場の建物解説ツアーなどを行います。

展示

展示開催時間:

・10月20日(月曜日)14時30分~18時00分
・10月21日(火曜日)、22日(水曜日)10時00分~17時00分
・10月23日(木曜日)10時00分~15時00分

  • 展示1 都立文化施設の社会共生の取り組み

    会場
    大教室としま

    東京都歴史文化財団が運営する都立文化施設では、2024年から各館に社会共生担当職員を配備し、だれもが芸術文化にアクセスできる環境づくりを進めています。美術館や劇場での取り組み事例や、やさしい日本語による施設案内パンフレット、触知図などの実際に活用している制作物を展示し、社会共生担当と直接情報交換できます。

  • 展示2 カームダウンスペースの試み

    会場
    東外廊下

    施設への恒久設置のみならず、イベント会場など多様な場面への導入を想定し、カームダウンスペースのさまざまなあり方を、建築家による研究成果も含めて展示します。仮設や組み立て式の形態、予算といった課題も含め、芸術文化活動において、どのようなスペースが適切なのか、その活用方法とともに考え、共有します。

    制作:日本大学 理工学部建築学科 佐藤慎也研究室
    協力:綿貫愛子 東京都自閉症協会 役員

  • 展示3 「居場所とわたし」

    会場
    講堂、ミニミュージアム(食堂)、ホール、大教室タリアセン
    展示3AKI INOMATA(アキ イノマタ)の作品「彫刻のつくりかた」の写真。
    AKI INOMATA(美術家)
    《彫刻のつくりかた》
    撮影:Hayato Wakabayashi

    「居場所とわたし」からアーティストが想起した作品を通して、自己と他者との境界の曖昧さ、言語に限定しない他者とのコミュニケーション、社会や世界との関係性について思考をめぐらせます。アートの力を媒介に、アーティストとアート作品がもたらす、物理的な場所にとらわれない居場所の捉え方に出会い、その可能性を考える時間となります。
    出品: AKI INOMATA/小山田 徹/中﨑 透/宮永愛⼦

    • AKI INOMATA

      美術家

      AKI INOMATA(アキ イノマタ)の写真。
      人間以外の生きものや自然とのかかわりから生まれるもの、あるいはその関係性を提示し、生きものとともに制作した作品を多く発表している。近年の主な展覧会に、「Broken Nature」(ニューヨーク近代美術館、2020〜21年)、国際芸術祭「あいち2022」、「六本木クロッシング2022展:往来オーライ!」(森美術館)など。作品の主な収蔵先に、ニューヨーク近代美術館、南オーストラリア州立美術館、金沢21世紀美術館、北九州市立美術館などがある。
  • 展示4 アクセシビリティ整備に活用できるデバイス

    会場
    ホール

    だれもが芸術文化を楽しむためには、障害のある方のみならず、すべての人がストレスなくすごせる環境を整えることが大切です。芸術文化に関する情報へのアクセス、鑑賞、参加といったあらゆる場面で、より多様な人々を受け入れる環境の整備に役立つ、聞こえ方の違いや多言語に対応したデバイスを展示します。

    出展:

    ・ロジャー マイクロホン(騒音下や離れた距離での語音認識を改善する難聴補助システム)
     担当者による説明 10月21日(火曜日)11時00分~11時30分
    ・VUEVO(ビューボ)(「だれが」「何を」話したかが直感的にわかるコミュニケーション促進ツール)
     担当者による説明 10月22日(水曜日)12時50分~13時20分

ワークショップ

  • ワークショップ1 触知図をつくるには ※申込終了

    日時
    会場
    大教室タリアセン

    触知図は、施設案内図、防災マップ、マニュアルなどに活用され、形態も設置型や携帯型などさまざまで、視覚障害者と晴眼者が共通して使えるタイプも開発されています。実際に触知図を制作している技術者が講師となり、触知図をつくるのに必要な考え方、具体的な情報整理の仕方などについて、実物に触れ体感しながら考えます。
    講師:上野智義 欧文印刷 ドキュメント制作室 シニアチームリーダー

  • ワークショップ2 伝わるフォントと文字組を知る ※申込終了

    日時
    会場
    大教室タリアセン

    印刷物や、会議、講座などで投影するスライドなど、情報を文章で表示する際に、文字組みやデザインをどのように工夫すればより多くの人に「伝わる」かたちにできるのか、その使い方を講師や参加者同士の意見交換を交え、演習しながら習得していきます。
    講師:高田裕美 書体デザイナー

  • ワークショップ3 「やさしい日本語」で話す ※申込終了

    日時
    会場
    大教室タリアセン

    外国人やこども、高齢者など多様な人へのわかりやすさ、伝わりやすさを高める「やさしい日本語」の導入は、アクセシビリティの向上につながります。このワークショップでは「やさしい日本語」の共通ルールを知り、伝え方の練習をします。相手を思いやり、一人ひとりに合わせて言葉を選択することの必要性を学んでいきます。
    講師:戸嶋浩子、清水エド ひらがなネット

  • 自由学園明日館 建物解説ツアー ※10月21日・22日・23日 申込終了

    日時
    会場
    ホール(集合場所)

    本会議の会場となる明日館は、自由学園の創設者である羽仁もと子・吉一の理念や、当時の女学生たちの生活の軌跡が随所に刻まれた趣ある建物です。フランク・ロイド・ライトとその弟子の遠藤新の設計により1921年から建設され、1997年に重要文化財に指定されています。明日館館長がツアー形式で、その建築の歴史と魅力を解説します。

会場案内

各会場の案内は下記のリンクをご覧ください。