ギャラリー(展示)
アーティストが生み出す作品が鑑賞者にもたらすイメージの力を借りながら、言葉とは違ったアプローチで本会議の主要なテーマを探る作品を展示します。あわせて、だれもが芸術文化を楽しむことができる環境創出を試みる都立の美術館、博物館、コンサートホール、劇場を知る展示やテーマに関連する取り組みなどを紹介します。
※登壇者はアルファベット順
画像:「時の海 東北 美術館」コンセプトイメージ ©ATTA - Atelier Tsuyoshi Tane Architects
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ギャラリー
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「共に在るところから/With People, Not For People」
青木 彬、碓井ゆい
100年以上の歴史をもち、セツルメント運動の拠点でもあった福祉施設「興望館」。その実践のなかに、人々が地域においてよりよく生きるためのヒントを見出し、ワークショップを通じてアート作品としました。
撮影:加藤 甫
註)
セツルメント運動:学生や宗教家が貧困地域に移り住み、地域住民とともに生活しながら教育・福祉・文化などの社会事業を行う活動。-
青木 彬
インディペンデント・キュレーター、社会福祉士1989年生まれ。首都大学東京インダストリアルアートコース卒業。アートを「よりよく生きるための術」と捉え、アーティストや企業、自治体と協働しながら、さまざまなアートプロジェクトを企画している。「ファンタジア!ファンタジア!─生き方がかたちになったまち─」ディレクター(墨田区、2018年〜)、「APK STUDIES」ファシリテーター(TODA BUILDING、2025年〜)などを手がけ、「ARTE TOKYO」(東京、2026年予定)プログラムディレクター、「すみだ五彩の芸術祭」(墨田区、2026年予定)ディレクターを務める。社会福祉とアートの接点を探る実践も続けている。著書に『幻肢痛日記』(河出書房新社、2024年)がある。 -
碓井ゆい
美術作家身の回りの素材や手芸の技法を用い、社会制度や歴史に対する批評的な考察を、平面や立体、インスタレーションで表現している。ジェンダーや生殖、労働や保育に至るまで、さまざまな観点から、日常の地続きにある社会の構造を問い直すアプローチを続けている。VOCA展2018でVOCA賞を受賞。近年の主な展覧会に「SENSE ISLAND/LAND 感覚の島と感覚の地 2024」(猿島および横須賀市街地、2024年)、「夜明けの荒野を走って―池口史子×碓井ゆい」(堺屋太一記念 東京藝術大学 美術愛住館、2025年)などがある。
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「ありふれたくじら」
是恒さくら
鯨とともに生きる文化を見つめ、丁寧に綴られた物語や刺繍による作品は、東北やアラスカなど世界各地の人々の暮らしと鯨の日常的な関係性を伝えます。私たちはそこから、あらためて文化のスケールを見直すことができます。
《泳ぐ木》撮影:根岸 功-

是恒さくら
アーティストアラスカ大学フェアバンクス校でネイティブ・アート、絵画、彫刻を学んだのち、東北芸術工科大学大学院で地域デザイン領域を修了。2022〜23年に文化庁新進芸術家海外研修制度によりノルウェーに滞在。鯨類と人とのかかわりや海の民俗文化に関心を寄せ、世界各地でのフィールドワークをもとに、執筆と刺繡作品の制作を行っている。海をめぐる人々の記憶や語りをすくい上げ、糸と言葉で編み直す試みを続けている。近著に『ありふれたくじら』(ELVIS PRESS、2025年)、近年の参加展に国際芸術祭「あいち2025」などがある。
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「わたしは なれる」
サンギータ・ジョギ、タラブックス
ペンで描かれた原画が、デザイナーやカラリスト、製本職人などの手仕事を経て、色鮮やかな一冊に結実するまでのバトンリレー。そこから生まれたシルクスクリーン画や絵本を展示します。
画像:Ladies Rockー「女たちが最高」3人ならパーティ、12人ならディスコ-

サンギータ・ジョギ
アーティストインドのグジャラート州アーメダバード生まれ。独学で絵を身につけたアーティストの両親から絵を学ぶ。10代で大家族に嫁ぎ、母として嫁として労働に追われる日々を送るなか、時間を見つけて絵を描き続けている。そうして描かれる、自信に満ち、遊び心あふれる線は、新たな世界を紡ぎ出し、あり得たかもしれない別の人生を探し、女の生き方を祝福する。自由のない生活の中で、想像力と魂の叫びが絵となり自らの世界を広げている。タラブックスに才能を見出され、著書に『The Women I Could Be』(Tara Books、2021年)(邦訳『わたしは なれる』green seed books、2025年)がある。
※2026年7月よりお名前のカナ表記が変更となっています。
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「時の海 – 東北プロジェクト」
宮島達男
3000名の人々と関わりながら制作する《Sea of Time - TOHOKU》。アーティストの呼びかけにより地域の力を結集し、この作品を恒久設置するための新たな美術館を建設するプロジェクトが進行しています。プロジェクトへのかかわりを通して、他者への想像力を育み、震災の記憶や経験を継承することについて考えます。
プロジェクトチーム
宮島達男[現代美術家]、田根 剛[建築家]、長嶋りかこ[グラフィックデザイナー]、嘉原 妙[アートマネージャー]
協働パートナー
「時の海 東北 美術館」を応援する会
画像:「時の海 東北 美術館」コンセプトイメージ ©ATTA - Atelier Tsuyoshi Tane Architects
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「時の蘇生・柿の木プロジェクト」
宮島達男
「被爆柿の木2世」の苗木を植樹し、世界中のこどもたちに命と平和への願いを手渡してきた30年にわたるプロジェクト。異なる地域や宗教、人種や言葉を超えたこの活動を、ともに生きる文化(クリエイティブ・ウェルビーイング)の視点で捉えます。-

宮島達男
現代美術家1957年東京生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修了。デジタル数字を用いた作品で国際的な注目を集め、以来、国内外で数多くの展覧会を開催してきた。1から9まで明滅を繰り返す数字は、生から死へと向かう時間を象徴し、終わりを意味する「0」をあえて表さない。「Keep Changing」「Connect with Everything」「Continue Forever」という思想のもと、連続・接続・永遠への問いを一貫して探究している。長崎の被爆柿の木2世を世界のこどもたちと植える「時の蘇生・柿の木プロジェクト」なども推進している。
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「へびと地層」
瀬尾夏美
令和元年東日本台風で被災した宮城県丸森町で、住民とのやりとりと伝承民話のリサーチから生まれた「やまのおおじゃくぬけ」を中心に、各地の災害や戦争の記憶継承を担う表現のあり方や、対話の可能性を考える作品群を展示します。-

瀬尾夏美
アーティスト、作家土地の人々の言葉と風景の記録をしながら、絵や文章をつくっている。東日本大震災のボランティアを契機に岩手県陸前高田市へ移住し、対話の場づくりや作品制作を行ってきた。2015年に記録と表現を実践するコレクティブ「NOOK(のおく)」を設立。現在は江東区でアートスペース「Studio 04」を運営しながら、「語れなさ」をテーマに各地を旅し、物語を書いている。災禍の記憶をいかに引き継ぎ、語りうるかという問いに向き合う。著書に『あわいゆくころ』(晶文社、2019年)、『声の地層』(生きのびるブックス、2023年)、映画に『二重のまち/交代地のうたを編む』(小森はるか+瀬尾夏美)などがある。
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「もしもディスレクシアの小学生なら」
読み書きに困難のある学習障害「ディスレクシア」の当事者が直面している状況を、小学校の教室を舞台にしたVR映像で擬似体験することができます。
※このVRはディスレクシアの見え方を再現するものではありません。
VR体験
10月29日(木曜日)~31日(土曜日)13時00分から18時00分
11月1日(日曜日)13時00分から15時00分
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パネル展示
「クリエイティブ・ウェルビーイング・トーキョーの歩み」
「都立文化施設の取り組み」
「TOKYO FORWARD 2025 文化プログラム」
「オールウェルカムTOKYO キャンペーンの成果」
撮影:佐藤 基
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トーク
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興望館セツルメントから考えるウェルビーイングとアート
展覧会「共に在るところから/With People, Not For People」では、東京都墨田区にある福祉施設「興望館」の歴史資料をもとに、ワークショップによる作品制作が行われました。この企画のキュレーターとアーティストの二人が見出した、興望館におけるセツルメントの活動の今日的な意味や、アートとの接点を語ります。
登壇者
青木 彬[インディペンデントキュレーター、社会福祉士]、碓井ゆい[美術作家]
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もしもディスレクシアの小学生なら
読み書きに困難のある学習障害「ディスレクシア」。こどもたちが直面する状況と、その特性とともによりよく生きていくために、社会はどのように変化する必要があるか。「もしもディスレクシアの小学生なら」の企画者とこれまでこれまで啓発・支援活動を行ってきた当事者がともに語ります。
登壇者
小助川雅人[資生堂 アート&クリエイション本部 クリエイション部 エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクター]、藤堂栄子[EDGE 会長]
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ワークショップ
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音さがしの人
会場である東京国際フォーラムという建築空間に響く音をさがすワークショップです。耳を澄まし、聞こえてくる音や振動と、それらを発しているもの、伝えているものの存在に触れてみます。同じ空間にいながらも、全く同じ感じ方をすることはないーー参加者とアーティスト、それぞれが触れた「音」を共有し合います。
アーティスト
黒川 岳-

黒川 岳
美術家1994年島根生まれ。京都在住。自らの体でさまざまな物・事にきちんと触れる(触れようとする)ことの喜びや不思議さ、難しさと向き合う作業を出発点に、彫刻や音楽の手法を用いて、その感応から立ち上がるかたちや所作を表現してきた。令和5年度京都市芸術文化特別奨励制度認定者。主な展覧会に「甕々の声」(アートラボあいち、2021年)、「美しいHUG!」(八戸市美術館、2023)、「バグスクール:野性の都市」(BUG、2024年)などがある。
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音楽つくりやさん by TURN LAND
身体を動かしたり、身近なものをスキャンしたり、図形を描いたりして「楽譜」をつくります。そしてそれを、特別なプログラムを組んだ「デジタル楽器」で鳴らします。曲のイメージに合わせて楽器の音色を調整したり、「楽譜」を並べ替えたりしながら最終的にみんなで一つの楽曲をつくりあげます。
アーティスト
井川 丹、田中文久、富塚絵美-
井川 丹
作曲家、サウンドアーティスト東京藝術大学音楽学部作曲科卒業。「人の声」を創作の中心に据え、演奏会用作品やサウンドインスタレーションを手がけている。また、市民参加型のワークショップやこども向け創作プログラムの企画・実践、異なる専門性を持つ人々との協働プロジェクトなどを通して、年齢や立場の異なる人々が、それぞれのままで関われる場のあり方を探ってきた。作曲を「時間と空間のデザイン」と捉え、その場に立ち上がる情景や、そこに生まれうる関わりを思い描くことを、創作の軸としている。主な作品に「あわいの声ー《虹の上をとぶ船 総集編Ⅰ・Ⅱ》との対話ー」(2023年、八戸市美術館蔵)などがある。 -
田中文久
作曲家、サウンドプログラマー東京藝術大学大学院音楽研究科修了。音楽に関するさまざまな技術やテクノロジーを駆使し、楽曲制作のみならず、空間へのアプローチや研究用途、近年ではあらゆるものを音に変換する「ソニフィケーション」を用いた制作・研究・開発など、音楽の新しいあり方を模索・提示している。音楽・効果音制作を担当した主な作品に、ゲーム「ポケモンフレンズ」、教育アプリ「Think! Think!」「WONDER BOX」、NHK特集ドラマ「ももさんと7人のパパゲーノ」、NHK Eテレ「#8月31日の夜に。」、東京国立博物館「とーはくワンダーウォール 一期一会」などがある。 -
富塚絵美
非営利のアートディレクター東京藝術大学キャリア支援担当教員。2008年よりアートプロジェクトの企画運営、2019年より文化施設における教育普及事業を担うなど、専門家と協働する領域横断的な共創プロジェクトを継続的に展開してきた。2022年からは、福祉施設を拠点としたアートプロジェクト「TURN LANDプログラム」に従事し、障害者やこども、高齢者とともに文化プログラムの開発に挑んでいる。異なる文化背景を持つ人々が、相互に励まし合う場を築くとともに、自然なかたちで芸術文化に触れられる環境の整備・推進に努めている。
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会場案内
会場へのご案内は以下のリンクをご覧ください。