スタジオ(ネットワーキング)
登壇者と参加者が同じ場に集まり、トーク、パフォーマンス、ワークショップなどを通じて、ともに声を出し、身体を動かし、語り合う時間を過ごします。表現を媒介に互いに影響し合うなかで、ウェルビーイングが「わたし」から「わたしたち」へと広がっていく感覚を共有します。
※登壇者はアルファベット順
絵本:サンギータ・ジョギ『わたしは なれる』(green seed books,2025年)
-
オープンミーティング ろう者と聴者の遭遇、そこから生まれたもの
異なる言語と文化をもつ「ろう者」と「聴者」が、お互いへの理解を急がず、時間をかけて出会う経験から、何が生まれたのか。東京2025デフリンピックの文化プログラムとして制作・上演された『黙るな 動け 呼吸しろ』における協働のプロセスのなかで生じた課題と発見を語ります。創作にかかわったコアメンバーが、自身や周辺に起きた変化や兆しを言語化し、今後の可能性につなげます。
-
第1部 身体と空間と表現
演劇の空間演出を、劇場内のみならず都市空間にまで拡張するセノグラフィの視点を共有し、ろう者と聴者の身体性の違いを前提としたこれからの劇場のあり方や、舞台芸術におけるろう者の人材育成について考えます。
登壇者
雫境、木藤 歩、牧原依里、長島 確(モデレーター)、杉山 至(ゲスト)、山口英峰
-
第2部 ろう者の「オンガク」
聴覚で認識する音楽とは異なる、ろうコミュニティから生まれる「オンガク」の概念や世界観を共有し、『黙るな 動け 呼吸しろ』の公演制作を経て深まったその探求の成果を話し合います。
登壇者
雫境、牧原依里(モデレーター)、松﨑 丈、横尾友美
-
登壇者
-
雫境
舞踏家ろう者の舞踏家。1997年より舞踏をはじめ、日本国内だけでなく欧米や南米など世界各地で公演やワークショップを展開してきた。牧原依里との共同監督映画『LISTEN リッスン』(2016年)をはじめ、映画やテレビドラマへの出演など映像分野でも活動している。近年は小野寺修二演出作品やデフ・パペットシアター・ひとみへの出演、舞台『黙るな 動け 呼吸しろ』(2025年)でのドラマトゥルクなど、その活動は多岐にわたる。異なる身体の交差や、物質・空間と身体が感応し合う「境界のゆらぎ」をテーマに、領域を横断した表現を追求している。 -
木藤 歩
照明家愛知県出身。日本大学芸術学部演劇学科照明コース卒業。在学中から小劇場で活動をはじめ、照明デザイン会社勤務ののちドイツに渡り、2008年度文化庁新進芸術家のための留学制度研修生として、ベルリンのアートハウスで研修した。劇場ではない場での公演のデザインに多くかかわり、空間の持つ力と共演する照明をめざすとともに、舞台芸術や光そのものに親しむためのワークショップも展開している。近年は庭園やマンションの植栽のライトアップなども手がける。最新作に、舞台『黙るな 動け 呼吸しろ』、デフ・パペットシアター・ひとみ結成45周年記念作品『クラバート』がある。 -
牧原依里
映画作家、演出家映画『LISTEN リッスン』(2016年)共同監督のほか、『田中家』(2021年)、『私は母の夢をみる』(2023年)、レクチャーパフォーマンス『聴者を演じるということ 序論』(2023年)、インスタレーション映像『三つの時間』(2025年)、ろう者と聴者が遭遇する舞台作品『黙るな 動け 呼吸しろ』(2025年)の共同演出・構成など、作品形態は映像、パフォーマンスなどと多岐に渡る。現象を可視化する装置としての作品を提供することで、わたしたちの共通性と相違性を探り続け、世界の社会構造を浮かび上がらせる試みを行っている。2025年度(第76回)文化庁芸術選奨文部科学大臣新人賞(芸術振興部門)受賞。 -
松﨑 丈
宮城教育大学 教授博士(教育学)。ろう、難聴、ろう重複障害のこどもたちとのコミュニケーションをめぐり、心理学的な実践研究を続けてきた。2020年より、手話を用いるろう者の感覚と身体性に根ざしたオンガクを心理学的アプローチで研究している。複数のろう者で構成されるオンガクプロジェクトのメンバーとして、ろう学校での出前授業など多彩な活動を展開中。視覚と固有感覚に基づいた表現の可能性を探っている。著書に『聴覚障害×当事者研究』(金剛出版、2023年)、『ろう重複障害の子どもたちとのコミュニケーション』(明石書店、2025年)などがある。 -
長島 確
ドラマトゥルク日本におけるドラマトゥルクの草分けとして、舞台作品やアートプロジェクトの現場にかかわってきた。企画立案、リサーチ、台本の翻訳・構成からジャンルを越えた協働の場づくり・ケアまで創作のプロセスを臨機応変に支える。最近の参加作品に『黙るな 動け 呼吸しろ』、『居場所・ドラマの基礎と応用』(演出:中野成樹)など。活動の記録に『アトレウス家の建て方』(以下3冊とも、東京都歴史文化財団、2013年)、『つくりかた研究所の問題集』(2016年)、『ろう者と聴者が遭遇して舞台作品をつくるときに読むハンドブック』(2026年)などがある。東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科教授。
註)ドラマトゥルク:作品の背景のリサーチや戯曲の分析を担う。同時に、公演の創作現場において演出家などと対等な立場で意見を交換し公演全体に目を配る専門職。 -
杉山 至
セノグラファー(舞台美術家)国際基督教大学卒。在学中より劇団青年団に参加し、卒業後は早稲田大学建築学校(現・早稲田大学 芸術学校)で建築を学んだ。2001年度文化庁芸術家在外研修員としてイタリアで研修。近年は青年団、俳優座、名取事務所、地点、デラシネラなど、演劇・ダンス・ミュージカル・オペラと幅広い舞台美術を手がけている。セノグラフィーと地域を考えるワークショップも多数開催。2014年に第21回読売演劇大賞最優秀スタッフ賞、2022年に第30回読売演劇大賞優秀スタッフ賞、2025年に第60回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。舞台美術研究工房・六尺堂ディレクター、芸術文化観光専門職大学准教授、二級建築士。
註)セノグラファー:舞台上の装置のみならず、人、もの、環境の関係性から状況・場のあり方を考え、上演空間をデザイン・設計する舞台芸術スタッフ。 -
山口英峰
舞台監督、日本大学芸術学部演劇学科教授専門は芸術実践論、および舞台芸術のプロダクションマネジメント。舞台監督・プロダクションマネージャーとして、多くのクリエイターと作品創作に携わってきた。2014年より1年間、文化庁新進芸術家海外研修員としてカナダ・ケベック州に滞在。政策研究大学院大学公共政策プログラム文化政策コースを修了している。ろう者と聴者が遭遇する舞台作品『黙るな 動け 呼吸しろ』では舞台監督を務めた。近年の参加作品に、パリ・オペラ座『PLAY』東京公演、秩父短編文学賞朗読会、新国立劇場『竜宮』などがある。 -
横尾友美
アーティスト長崎出身、京都在住。ろう者。映画『LISTEN リッスン』への出演をきっかけに身体表現の可能性に魅了され、映像、写真、舞台を横断した表現活動を展開している。ろう者の感性や身体性を軸に、女性、愛、境界、解放、手話をテーマとした作品を制作。短編映画『わたしたちについて』の上映やワークショップを通して、対話の場を創出してきた。初の長編映画『わたしたちに祝福を』(2024年)では、旧優生保護法や手話が禁じられた時代など、ろう女性が抱えてきた歴史や痛みを描き、国内外で上映を重ねている。現在は、ろう者としての身体性や感性を起点に、身体表現を軸とした芸術作品の創作に取り組んでいる。
-
-
ワークショップ わたしの「わたしは なれる」の旗をつくる
インドで生まれ、海をわたってきたタラブックスの絵本『わたしは なれる』(green seed books,2025年)のことばをもとに、参加者それぞれの「わたしは なれる」を絵に描き、一緒に旗をつくるワークショップです。本書に描かれている夢は、その場にいる人々とどのように響き合うのか。「わたし」から「わたしたち」への旅を、作者・翻訳者とともに体験します。
アーティスト
サンギータ・ジョギ、小林エリカ(ファシリテーター)
書影:サンギータ・ジョギ『わたしは なれる』(green seed books, 2025年)本ワークショップは、絵本『わたしは なれる』に共感する方のご参加をお待ちしております。お子様(小学生以上)からご高齢の方まで、どなたも歓迎いたします。
~小林エリカさんからのメッセージ~
サンギータさんと一緒に、『わたしは なれる』の絵本を読みながら、それぞれの「わたし」が、なりたいもの、なれるもの、なりたいと夢みるものを、ともに描くことができる日を楽しみにしています。-
小学生以下の方のご参加には、保護者の同伴が必要です。
-
同伴のご家族は、ワークショップ中、会場内でお過ごしいただけます。なお、託児はございません。お子様をお連れの場合は保護者による管理をお願いいたします。
-
参加をご希望の方は、応募フォームに絵や文章で参加したい理由などをお書きの上、ご応募ください。応募多数の場合は選考とさせていただきます。
応募フォーム送付先:info-cwt2026★jimukyoku-public.jp(★を@に替えて送信してください。)
メールの件名:「わたしはなれるワークショップ参加応募」としてください。
応募締切:9月24日(木曜日)23時59分(日本時間)
参加決定通知:10月6日(火曜日) ※参加可否にかかわらず、応募者全員にメールにてご連絡いたします。
応募フォームは以下のリンクよりダウンロードしてください。(Word形式・PDF形式どちらも同じ内容です)添付できない場合は、メール本文に必要事項をお書きの上、送信してください。
【記入事項】
1.氏名(ふりがな)
2.年代
3.学年(学生の方のみ)
4.ワークショップに参加したい理由や思い(100字以上)
※応募内容は、応募者ご本人がお書きください。-
サンギータ・ジョギ
アーティストインドのグジャラート州アーメダバード生まれ。独学で絵を身につけたアーティストの両親から絵を学ぶ。10代で大家族に嫁ぎ、母として嫁として労働に追われる日々を送るなか、時間を見つけて絵を描き続けている。そうして描かれる、自信に満ち、遊び心あふれる線は、新たな世界を紡ぎ出し、あり得たかもしれない別の人生を探し、女の生き方を祝福する。自由のない生活の中で、想像力と魂の叫びが絵となり自らの世界を広げている。タラブックスに才能を見出され、著書に『The Women I Could Be』(Tara Books、2021年)(邦訳『わたしは なれる』green seed books、2025年)がある。
※2026年7月よりお名前のカナ表記が変更となっています。 -
小林エリカ
作家、アーティスト目に見えないもの——時間や歴史、家族や記憶——を手がかりに、丹念な調査に基づくフィクションとノンフィクションを織り交ぜた作品をつくっている。小説『女の子たち風船爆弾をつくる』(文藝春秋、2024年)で第78回毎日出版文化賞を受賞。コミック『光の子ども』1〜3(リトルモア、2013〜19年)など、文学・漫画・美術を横断する実践を続けている。美術館での展示も手がけ、近年では第13回ベルリン・ビエンナーレに参加した。訳書にサンギータ・ジョギ『わたしは なれる』(green seed books、2025年)、テジュベハン『ゆめ』(green seed books、 2026年9月末刊行予定)などがある。arbaro books主宰。
-
-
レクチャーパフォーマンス 『聴者を演じるということ 序論』
観客は今まで「個人」とされてきた「聴者」がカテゴリーで括られることを目撃する。演じる人はろう者役者の數見陽子と山田真樹。ろう者の身体で演じられる「聴者」に、私たちはどこまで言及することができるのか。 演じる者と演じられる者、その関係を超越し、分かち合うことは可能なのか。(公式作品解説より)
演出
牧原依里
出演
數見陽子、山田真樹-
數見陽子
俳優、手話教師2002年に日本ろう者劇団に入団。俳優として舞台に立つほか、演出や構成なども手がけている。2015年にサイレントの身体表現ユニット「うごく作品」を旗揚げ。小野寺修二演出のカンパニーデラシネラ作品や、『聴者を演じるということ 序論』(演出:牧原依里)などに出演。音や台詞のない身体表現を追求し続けている。慶應義塾大学をはじめ幅広く日本手話の教育・研究に携わり、NHK「みんなの手話」ではテキスト執筆と手話監修を担当している。 -
牧原依里
映画作家、演出家映画『LISTEN リッスン』(2016年)共同監督のほか、『田中家』(2021年)、『私は母の夢をみる』(2023年)、レクチャーパフォーマンス『聴者を演じるということ 序論』(2023年)、インスタレーション映像『三つの時間』(2025年)、ろう者と聴者が遭遇する舞台作品『黙るな 動け 呼吸しろ』(2025年)の共同演出・構成など、作品形態は映像、パフォーマンスなどと多岐に渡る。現象を可視化する装置としての作品を提供することで、わたしたちの共通性と相違性を探り続け、世界の社会構造を浮かび上がらせる試みを行っている。2025年度(第76回)文化庁芸術選奨文部科学大臣新人賞(芸術振興部門)受賞。 -
山田真樹
表現者、アスリート表現者とアスリートの両面で活動している。2015年にカンパニーデラシネラ「鑑賞者」(演出:小野寺修二)への出演で舞台デビュー。その後、短距離アスリートを志し、世界デフ陸上競技選手権大会やデフリンピックに出場してきた。2025年11月の東京デフリンピックの男子400mで47秒61の日本記録を打ち立て、日本勢金メダル第1号となる。「デフアクターズ・コース」第1期生として表現の場にも立ち続け、NHK Eテレ「手話劇!夏の夜の夢」などに出演。身体表現と競技の間を行き来しながら、自らの可能性を切り拓いている。
-
-
上映・トーク 舞台『TRAIN TRAIN TRAIN』映像上映&トーク
2025年秋に東京芸術劇場で上演された舞台『TRAIN TRAIN TRAIN』の定点収録映像(高画質記録)を上映します。東京2020パラリンピック開会式のレガシーを受け継ぎ創作されたこの作品について、アクセシビリティディレクションと振付・演出を担った二人が、創作の舞台裏と作品の魅力を語ります。
映像は、英語字幕付、公演時と同じ音声ガイドをご利用いただけます。(数に制限あり、先着順)
登壇者
栗栖良依、森山開次-
栗栖良依
アートプロデューサー、芸術監督2010年に骨肉腫を患ったことから障害福祉の世界に出会い、SLOW LABEL(現・認定NPO法人スローレーベル)を設立。多様な人々が協働する舞台表現の場を切り拓いてきた。2016年リオデジャネイロ・パラリンピックの閉会式・旗引継ぎ式、東京2020パラリンピック開会式・閉会式では、ステージアドバイザーとして企画段階からDE&Iを総合監修した。愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会では、開会式・閉会式の総合プロデューサーを務める。東京芸術劇場社会共生企画委員。 -
森山開次
ダンサー、振付家、演出家2005年、ソロダンス『KATANA』でニューヨーク・タイムズ紙に「驚異のダンサー」と評され、2007年にはヴェネチア・ビエンナーレに招聘された。身体表現の可能性を追求しながら、ダンスの枠を越えて舞台芸術を横断的に手がけている。主な演出・振付に、東京2020パラリンピック開会式、全国共同制作オペラ『ラ・ボエーム』など多数。『TRAIN TRAIN TRAIN』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞している。愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会では、開会式・閉会式の演出を統括する。
-
会場案内
会場へのご案内は以下のリンクをご覧ください。